トップページ > お知らせ > 住宅を検討される際に参考になる本01 『住宅は金融商品である』
2014.10.30
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住宅は金融商品である。
この本は、私が本格的に不動産業務を行う前から(以前は賃貸マンションの管理が主業務でした)、読んでいた本で、とても印象深い本です。また一社会人として、まだ不動産業に携わる者として、とても影響を受けた本です。もう十年以上も前の本なので、現在の状況と少しずれている点もあります。でもこの本で予想されていたことが現実となりつつあります。
この本のいう『住宅』とは賃貸住宅だけでなく、いわゆる家族で住む『専用住宅』の事をメインとしております。『夢のマイホーム』は金融商品であるとの観点です。
『私は少し違う視点で「本当に良い家とは」の問いに対する答えを持っています。私の考える良い家とは、「市場(社会)が長い時間軸の中で高く評価した家」だと思っています。持家住宅の所有権はもちろん個人にあります。しかし長い年月の間に住み替える、誰かに貸すことを前提に考える「住宅は公共のモノである」という視点こそが重要なのです。つまり売ること貸すことをを考えると、売りやすく貸しやすい、より流通性、再販性の高い住宅こそが良い家なのです』。
私はCFPの受験をするころから、マイホームの相談を頂く中でこの事を良くも悪くも深く考えるようになりました。
ざっくりなのですが、金銭面で家を持つメリットを考えると、
①貸しやすい建物を建て、貸すことによって収入を得ることができる。
②団信等によって、生命保険としての役割を持つことができる。
③流通性の良い土地に建てて、資産を得ることができる。
④老後に住宅をもっていれば、リバースモーゲージを利用し、老後資金を得ることができる。
⑤住宅ローン減税にて、税金を安くすることができる。
その為には、ある程度貸しやすい家,売りやすい(人気のある)場所,住宅の定期的な修繕とその履歴の明確化,適切な住宅ローンを意識しなければなりません。
住宅は家族の集いの場であると同時に、安心の場でなくてはならないと思います。『夢』だけでは、空絵になってしまいます。そのような意味で、この本はとてもためになる本でした。