トップページ > お知らせ > ちょっと変わった方向から、住宅ローンの繰り上げ返済を考える。
2015.02.02
インフォメーション宮本建設で、住宅ローンの相談を担当しています。ファイナンシャルプランナーの金弘碩(キム・ホンソ)です。
現在住宅ローンの勉強会やご相談を承っておりますので、集中して住宅ローンに関する本を読んでおります。2008年位からいろいろ勉強しているのですが、年代によって、先生によって書いていることが十人十色です。もちろん金利や社会情勢(減税)で状況も変わるので、住宅ローンについて調べたい方は、なるべく最近発刊された本を参考にされると良いと思います。弊社の住宅ローン勉強会も参考に頂ければと思います。
最近の資料で、昔と変わったと感じるのは、繰り上げ返済を進めないようになりました。一昔前なら是が非でも繰り上げ返済をするように書いてある本が多かったのですが、最近は少なくなりました。
一年程前に住宅を購入した友人から相談を頂きました。住宅を購入して半年たって、100万位貯金ができたので、繰り上げ返済したいと思うとのことでした。
たまたまなのですが、当時私が読んでいた本が、増田明利『今日、ホームレスになった 13のサラリーマン転落人生』新風社2006でした。
13人の方のうち12の方が住宅を購入していて、その後に失業やリストラにあって、そしてホームレスになってしまっています。
ただしほとんどの方が、失業時に退職金をもらっています。でもほとんどの方がこのお金を繰り上げ返済してしまっています。
失業リストラ(一千万単位の退職金をもらう人もいる)→
再就職を探す(すぐに再就職できると思っているから繰り上げ返済する)→
でも完済ではない→
再就職できない,収入の激減→
生活レベルが下がる,返済の滞納,生活レベルの低下→
家庭不和(離婚)→
ホームレスになってしまう。
再就職がうまくいかなかったとしても、手元に資金があれば、少なくても数年はやりくりできるはずです。また少しずつ生活レベルを修正することもできたと思います(配偶者との相談も)。
友人には、少なくても六ヶ月分の生活費を確保したうえで繰り上げ返済を考えたほうが良いと伝えました。
最近の住宅ローンの本を読むと、頭金もなるべく使わずに緊急時の資金としてとっておいたほうが良いと言われる先生もいらっしゃいます。
また昔は60歳までに完済できるように住宅ローンを組んだほうが良いとの意見が多数でしたが、今はなるべく長期で借りて、状況を見ながら繰り上げ返済していくスタンスを進めています。
住宅ローンは個人個人の状況によって組み立て方,考え方があると思うし、返済中も色々検討がひつようです。ご相談頂ければと思います。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。感想や質問がありましたら、こちらまでお願いします。
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