トップページ > お知らせ > 無料家計簿で、投資もリスクヘッチも管理する。
2015.04.04
インフォメーション宮本建設㈱で、住宅ローンと不動産関係を承ります。ファイナンシャルプランナーの金です。
新年度になり、移動,進学等で新生活が始める方もいらっしゃるかもしれません。生活に馴れるまでは出費に気をつけたいもの、家計簿を付けたいと思われる方もいらっしゃるかもしれません。今月は家計簿の話をしてみたいと思います。
といっても家計簿の本やエクセルで作るのではなく、『預金,貯金通帳』を家計簿代わりにする方法です。
入金,出金の欄の横に、鉛筆で用途を書くだけですが、これで日付も入るので、とても楽で便利です。なるべく用事別に入出金するようにして、なるべく小まめに記帳する。なので近所にある金融機関やATMの口座が便利です。
無料で意外と丈夫で、どの金融機関も大きさは同じなので、結構便利な『家計簿』がただで手に入るのですから、利用しない手はありません。
そして月毎の入出金があるものをメインの口座(できれば総合口座)にしてください。公共料金やクレジットカードの引き落としもこの口座にします。
するとこの通帳は出入りは多くなります。何かの手違いで入金がないとマイナスになりかねません。お勧めなのは貯金の一部(生活費の一ヶ月分位)を定期預金にしておく方法です。
もし引き落としで残金が足りない場合でも自動で貸し付けら、入金があれば自動で返済されます。クレジットカードの未払いは、与信問題になりかねなませんし、公共料金等は、一度引き落としができないと、今度はこちらから振り込まなければいけない場合があります。こうしておくと安心です。
ただし、住宅ローンの引き落としや振込は、別の口座(サブ口座)を作ってそこから行うことをお勧めします。それはなぜかというと、住まいの費用は、毎月の住宅ローン返済だけではないからです。そして高額な資金が必要となるときが多いからです。
例を挙げると、35歳の方が2500万を1.5%で35年のローンを組んだと想定して、毎月76,500円の返済です。毎月76,500円だけを見込んでおくと、固定資産税が来た時に10万円近いお金が急に必要になります。そう考えると毎月76,500+8,000(96,000/12)の84,500円をメインの口座から、サブ口座に振替ておきます。固定資産税もその口座から払えば、大きい出費を計画的に準備することができます。
35歳の方が35年のローンを返済すると、70歳まで返済し続けなければなりません。一応60定年として、10年分を繰り上げ返済したいと考えます。
35歳の方が2500万を1.5%で25年のローンを組んだと想定して、毎月約10万円の返済です。実際には、76,500円が引き落とされるのですが、住まいの費用として、毎月メイン口座から108,000円を住宅ローン用のサブの口座に送金します。すると毎月23,500円ずつ溜まっていきます。これは住宅の維持管理のプール金(以後プール金と呼びます)です。理論的には、毎月23,500円を繰り上げ返済していけば、60歳で住宅ローンを返済できます。
このプール金を、変化する家族構成や社会情勢に合せてリスクヘッチや投資に充てることをお勧めします。
このプール金は、必ず住宅関係の費用に充てるようにします。でもただ預金するだけでなく、もし借入金利の1.5%より高い利息に投資できるのであれば、投資をお勧めします。難しい様であれば繰り上げ返済に回してもいいと思います。
また、勤め先や体調に不安があるのであれば、定期預金等の換金性の高い状態で置いておく手もあります。一般的には半年間住宅ローンを支払わないと、競売などで家は差し押さえられてしまいます。プール金が46万円あれば、半年間は住宅ローンを払っていけますし、プール金が76万円あれば、一年間住宅ローンを支払わなくても、プール金からの引き落としで返済することができます。
生活に不安があるときはプール金を使わないようにし、幸先が明るいときは繰り上げ返済や投資に使う。リフォームの資金にしても良いと思います。
近年の低金利と、長期(35年間)の返済期間を使い、家賃より安い返済額でローンを借りている方もいらっしゃいます。もちろんそれは良い事なのですが、住宅にかかる費用は住宅ローンだけではありません。低利で長期に借りる権利を得たことはメリットですが、余裕があるのであれば、早くに返済したほうが金利のメリットもあります。また将来の住居費も見据えなければなりません。
サブの口座を作る方法は、このほかにも教育資金を積み立てる方法にも良いかと思います。まとまったお金を積み立てる方法に向いていると思います。教育資金はサブの口座でなく学資保険や定期保険もよろしいかと思います。
日記と家計簿は、結構『構え』てしまうものです。新年度より無料で簡単な家計簿をお勧めします。このコラムの質問や住宅ローンの相談も承ります。
宮本建設㈱ ファイナンシャルプランナー 金弘碩(キム・ホンソ)